平成24年1月4日から通常通りの組合活動を実施する予定であったが、
1月2日突然、組合員の職場の仲間から労働相談された。
どうしたらいいのか判らないから、1月3日直接相談したいと言うことで、
その相談者とお会いし相談を受けました。
事実上の組合活動の開始でもありました。
相談内容は、
1.交通事故を起こしたら、自社の車両の損害金を賃金から引かれている。
2.深夜23時〜翌日の14時まで仕事をしているが、
深夜・残業手当がもらえない。
3.交通事故を理由に職種変更させられ、事務職に。
賃金は10万円も下げられた。
と言うのです。
証拠もタコグラフや賃金明細などを持参していました。
同僚が監督署に行ったが監督所は動いてくれなかったといいます。
よくよく話を聞くと、
同僚は、賃金から損害金を支払うと言う書面にサインしているとの事。
これは、民事上の問題になってしまうから監督署は動けません。
賃金明細も「営業手当」1本しかなく、不明朗だと言うことは理解できました。
組合からの進め、
1.個々の問題をやれと言われれば、共に行動するが、交運労の労働組合 の場合には、「まともな職場、安心して働けるように環境改善を図る のが第一の労働組合だ」とお話しすると、相談者は「じゃ、仲間が必 要と言うことか」と問いかけてきました。
2.こう言う職場では、個々の問題を解決させたとしても全体の改善に繋が らず、他の労働者が犠牲になるだけではないのか?「自分はみんなの ために、みんなは個人のために」の連帯・絆・団結意識がなければ、 不安定な職場を本当の意味で「安心」の職場には改善できない。
3. 交通事故の損害金を支払わせること、深夜・残業、週40時間労働制を 守らせること、職種変更の撤回は労働組合をつくってからでも遅くな い。等と話すと、相談者は「それならば仲間を増やす」として、持ち 帰りました。
既に、2名の組合員となったわけで、7名の組合になったところで、
本格的な「労働組合のイロハ」の勉強会を開催し、
その仲間が多数派(50名以上)になり、確信と展望が見出せた時に、
結成大会を行い、正々堂々と組合活動を行なおうと呼びかけました。
この、交運労への相談者の要求をしっかり受けとめ活動することこそが、
「不安定会社から安定会社への近道である」ことを、
理解して欲しいと期待します。
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