藤田運輸偽装閉鎖事件について


 04年3月、藤田運輸は運転手らに賃金引下げ(最大40%)を一方的に通告してきた。

 この会社には、R傘下の労働組合員が99%、C傘下の労働組合員が1%の割合で存在していた。R傘下の組合員らは、「Rでは闘えない。俺たちの生活を守ってくれない。だからといってCには入りたくない。」との意見から、双方の労働組合を脱退して交運労に14名が加盟した。

 藤田運輸は、「労働者の利益を守る闘う交運労」を嫌って会社を閉鎖した。
そして、藤田運輸の時に取締役をしていたT氏を代表取締役社長にして、新しく藤田運輸を作った。(以降、旧藤田運輸、新藤田運輸という。)


詳細は下記を参照してください。
 http://www.jlaf.jp/tsushin/2005/1159.html#1159-07

 千葉地方裁判所仮処分決定で、交運労は大勝利を勝ち取った。総額5、000万円以上という完全勝利であった。

 ところが、新藤田運輸は債務を逃れるため、またしても会社を閉鎖した。閉鎖に至るまでに代表取締役の交代も行われた。

 そして、旧藤田運輸で部長、新藤田運輸で取締役だった者を代表取締役社長にして再び新会社、プロシードエアーカーゴを作ったのである。

 交運労は、大弁護団(6人)を編成して、労働者の生活を第一に考え、新旧藤田運輸に地位保全及び双方の代表取締役に対して損害賠償・団結権侵害行為・組合員に対する慰謝料を求める訴訟を提起している。

 さらに、プロシードエアーカーゴに地位保全及び同社代表取締役と新藤田運輸の後任代表取締役(N)に対して損害賠償・団結権侵害行為・組合員に対する慰謝料を求める訴訟を提起している。

 現在もなお、千葉地方裁判所において係争中である。

 なお、旧藤田運輸のグループ会社には
    アルコン(佐川急便の仕事をしている)
    藤田空港観光バス
    藤田組 (JFEの仕事をしている)
    藤田興運(出光の仕事をしている)
    藤田エアーポートサービス(成田国際空港の仕事をしている)
    藤田不動産
などがある。
    事件いろいろ
     

千葉県千葉市緑区おゆみ野6−24   電話 043−292−2385