協  定  書

 野津英彦労働者と株式会社今川製本(以下 「会社」という)との労働争議につき交通運輸一般労働組合本部(略称 交運労)(以下 「組合」という)を交えて団体交渉を重ねた結果,平成18年9月18日付「覚書」及び平成18年9月22日付「覚書」などの項目で締結したので協定を行い,また,平成18年10月20日に協議した結果,下記の項目で妥結したので合わせて協定書として締結する。

 尚,協定項目は労使双方,真摯に受けとめそれぞれの項目を履行・実行し,今後とも労使の発展に努力することとする。



 会社は,野津英彦労働者の賃金を平成18年7月分より一方的に減額した分について,同年7月・8月・9月分の減額不支給賃金の全額分を同年9月25日の賃金支給日に野津英彦労働者に支払う。

 会社は,今後,交運労組合員の賃金・身分・労働条件などの問題については,組合と協議し,双方同意の上,円満にこれを実施する。

 会社は,就業規則および賃金規定については,平成18年9月19日までに全労働者に対して,コピーを配布し,新入社員採用の場合も同様のものをその労働者に配布する。

 会社は,従業員(労働者)に対し,組合員であること,組合に加入しようとすることを理由に,解雇その他,不利益な扱いを行ったり,正当な理由なく団体交渉を拒否したり,その他労働組合法第7条にいう「不当労働行為」を一切行わない。

 会社として野津英彦労働者に年次有給休暇やその他,労働条件について充分に説明を行っていなかった点につき,野津英彦労働者に「謝罪」する。

 平成16度前の年次有給休暇に関する問題について上記「5」の前文の謝罪を含めて,会社は野津英彦労働者に和解金として金10万円を支払う。支払日は,平成18年9月25日賃金支給日に野津英彦労働者に支払う。

 会社は,野津英彦労働者に賃金とは別に毎月3万円を支給してきたが,支給をしなくなったことを撤回し,さかのぼり支給することとする。支給日は平成18年10月25日賃金支給日に野津英彦労働者に支払う。また,野津英彦労働者の新賃金体系が上記「2項」のもとに決定されるまでこれまで通りに会社は,賃金とは別に野津英彦労働者に支給する。

 年次有給休暇の賃金支給の取り扱いとして、会社は交通費1日分(年休の取得日数分)を差し引き,その他の基準内賃金はすべて労働者に支払う。

 会社は,全労働者を対象に健康診断を年一回,8月・9月・10月の期間内に会社全額負担で実施していく。

10  その他,平成18年9月4日付,交運労中部地区個人分会今川班提出の要求書の未解決の問題については,引き続き検討していくものとする。

11  野津英彦労働者は,会社が指定する土曜出勤については労働日として会社に出勤し,労働する。また,全労働者同様に野津英彦労働者に会社は残業をさせることとする。

12  野津英彦労働者がこれまでに会社に「だましてきた」などと発言した言動に深く反省して会社に「謝罪」し,労使発展のために鋭意努力する。

協定年月日2006(平成18)年10月20日
交通運輸一般労働組合本部    
  執行委員長 木 村 勝 亜
同上 中部地区個人分会今川製本班
  班  長     野 津 英 彦
株式会社 今川製本       
  代表取締役社長 今川 政直







  


※ この協定書は三者が代表印や組合印・個人印鑑が押された正式な労働協約の効力が発生しています。

 
     戻る
     

千葉県千葉市緑区おゆみ野6−24   電話 043−292−2385