交運労本部執行委員長の挨拶

 皆さん、本日は、交運労タクシー部主催の「タクシー集会」に、足をお運び下さいましてありがとうございます。

 私、交通運輸一般労働組合本部、略称交運労の執行委員長を務めます「木村勝亜」です。宜しくお願いいたします。

 この集会を、開催するにあたりまして、私ども交運労は、県内の駅を周り、タクシー乗務員の皆さんに直接、ビラを1700枚ほど配布し、また、タクシー関連の労働組合、連合傘下・千葉労連傘下・未加盟労組など51団体に対して「呼掛け文」を行ってきました。

 今年2月に「国交省と厚労省」が交通事故や過労死・過労運転などを防ぐためにタクシー業界を無差別に査察すると発表され、これに対し、私ども交運労は、労働者の賃金が大幅に減額される危険性が伴うものであり、抜本的解決の道筋ではなく、解決を図るのならば、累進歩合給の廃止・固定給の実現なくして「安全・安心はない」として、関係省庁に要請行動を展開してきました。

 この集会の目的とするところは、すべての労働組合・そしてタクシー運転手のすべての労働者が共通して累進歩合給の廃止をとなえ、要求するのであれば、累進歩合給の廃止は実現可能だと広範囲に呼びかけ、大運動を構築する目的で集会を企画させていただきました。

 広範囲の労働者からの意見を元に、タクシー労働者の労働環境改善に向けた方向づけが可能だと信じるわけであります。

 第2回目のタクシー集会も、そう遠くない段階で企画させていただきます。今日お集まりの皆さんは次回も必ず、ご参加下さいますようお願いします。

 第2回目は、交運労の弁護士を講師に向かえて、法律から見た「タクシー労働者」という企画で行いたいと思います。


    『皆さん!!、累進歩合給は労働省から通達が発せられています。』

 その通達では、『累進歩合給のみの賃金体系を改め「保障賃金」を加味した体系に』と言われているのです。

 ですから、これに違反する業者は法を履行する会社ではありません。「法」を無視する会社だと言えるわけであります。

 足切りの引き下げや、歩合率の引上げには企業の限界があります。しかし、固定給制にするならば限界はありません。

 今日の会議を有意義に皆さんで、考え・話し合いを行い成功させられるように念願するものです。

 業界には「タクシー協会」と言う物があり、そこで会社経営者たちは、情報交換をしたり論議したりしています。

 しかし、一方、労働者の方は労働組合の違いや職場の違い、働く地域の違いなどから、これまでに、労働者同士が協議する場所などはなく、労働者たちはてんでんバラバラに置かれていたのではないでしょうか

 私たち、労働者の声が反映されていない経営者会議を幾らやっても労働者の働く環境や生活は改善できないと考えます。

 このタクシー集会によって、今日からは労働者が統一して、団結して闘う基盤ができるものと信じています。

 以上をもって、私からの挨拶とさせていただきます。

 ともに、頑張りましょう。

 

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